マスキング効果

マスキング効果とは、複数の音源が重なった際に片方の音を聞こえなくする効果です。

例えば、カフェでBGMが流れていると、周りの会話の声や雑音が気にならなくなります。同様に、動画においてもBGMを効果的に用いることによりノイズや入り込んだ雑音を打つ消す役割が期待できます。

感情誘導効果

感情の動きは意思決定を促したり、動画を記憶に焼き付けたりするきっかけとなります。

例えば、特に動きのない動画であっても効果的なBGMを挿入することにより感情を揺さぶり、涙を誘うような実例も少なくありません。BGMによる感情の誘導が、動画のイメージを大きく左右するポイントになります。

イメージ誘導効果

BGMには動画のイメージを誘導する効果も期待できます。

アップテンポな音楽をBGMにすることで、「明るい」「楽しい」などのイメージにつながり、童謡などの子どもが好むBGMを流せば、子ども向けの動画として認識される効果が期待できます。また、クラシックなどの落ち着いたBGMを挿入すれば、「落ち着いた」「リラックスした」などのイメージを獲得することが可能です。

これらの効果はいずれも受け手側に対して無意識に働きかけるものです。動画制作に限らず、日常生活でも事例は多くあげられます。

例えば、レストランでアップテンポな曲を流せばお客様の食事スピードが速くなり、逆にゆっくりとした曲を流せばお客様の滞留時間が長くなるといわれます。

動画制作にとって映像の品質は何よりも重要ですが、映像を人々の記憶に残すためには、BGMが欠かせないものとなるのです。